鹿沼市で老後を考えるなら、「できなくなってから」ではなく「選べるうち」に準備する
今は車を運転できる。
買い物にも行ける。
食事も作れる。
一人で病院へ行ける。
自宅の掃除や洗濯もできる。
そのような状態であれば、
「老後の準備はまだ必要ない」
と感じる方も多いでしょう。
しかし、高齢期の生活は、ある日を境に突然すべてができなくなるとは限りません。
以前より長距離運転が疲れる。
重い買い物袋を持つのが大変になる。
庭の手入れが負担になる。
一人分の食事を作るのが面倒になる。
病院へ行くだけで一日疲れてしまう。
契約書や役所の書類を読むことが億劫になる。
こうした小さな変化が少しずつ積み重なっていきます。
だからこそ、
「まだ一人で生活できるから何もしない」
ではなく、
「一人で生活できる今だから、将来誰へ何をお願いするか考えておく」
という発想が大切です。
老後の準備は、今からすべてのサービスを利用することではありません。
今できていること。
将来難しくなる可能性があること。
家族へお願いできること。
行政で利用できること。
民間の支援を考えた方がよいこと。
これらを整理しておくことが第一歩になります。
鹿沼市には地域の身近な相談先があります
老後について何となく不安を感じても、
「どこへ相談したらよいのか分からない」
という方は少なくありません。
鹿沼市では、市役所内の鹿沼市地域包括支援センターに加え、地域を担当する6か所の地域包括支援センターが設けられています。
鹿沼東。
鹿沼東部台。
鹿沼北。
鹿沼中央。
鹿沼南。
鹿沼西。
それぞれ担当地区を持ち、市役所内のセンターが市内全域を統括しています。
つまり、鹿沼市全体では市役所内の基幹的なセンターを含め7か所の相談体制が整えられています。
地域包括支援センターでは、
介護予防。
生活全般。
保健。
医療。
福祉。
認知症。
権利擁護。
などについて相談できます。
相談料は無料で、電話相談も可能です。
「介護認定を受けていないから相談できない」
という場所ではありません。
例えば、
最近、親の物忘れが気になる。
一人暮らしを続けられるか心配。
退院後の生活が不安。
介護サービスを使うほどなのか分からない。
成年後見制度について聞いてみたい。
こうした段階から相談できます。
老後の問題は、
大きな問題になってから初めて相談するより、
少し気になった段階で相談先を知っておくこと
が重要です。
「介護ではないけれど困ること」を鹿沼市では支援しています
高齢者の生活について考えると、
デイサービス。
訪問介護。
老人ホーム。
といった介護サービスを想像する方が多いかもしれません。
しかし、実際には介護保険の対象にならない生活上の困りごともあります。
庭の草むしりが大変。
換気扇の掃除ができない。
窓拭きが危ない。
一人で散歩するのが不安。
こうしたものです。
鹿沼市には、一定の条件を満たす高齢者を対象とした**「高齢者くらしのお手伝い事業」**があります。
介護保険では受けられない日常生活の援助として、
居宅周りの草むしり。
窓拭きや換気扇掃除。
散歩時の付き添い。
などが対象になっています。
1か月につき3時間分の利用券が交付され、2026年度は1時間あたり230円の本人負担と案内されています。
対象条件はありますが、この制度から分かることがあります。
それは、
高齢者の自立を支えるためには、「介護」だけでは足りない場合がある
ということです。
自立とは「全部自分でやること」ではありません
「まだ人の世話にはなりたくない」
「自分のことはできるだけ自分でしたい」
という気持ちを持つ方は多いでしょう。
しかし、
人に頼ることと、自立できなくなることは同じではありません。
例えば、
料理はできるけれど買い物が大変。
自宅の中では問題ないけれど庭仕事が難しい。
掃除はできるけれど高い場所の作業は危険。
病院へ行けるけれど付き添いがあると安心。
という状態があります。
この場合、
難しい部分だけ生活のサポートを利用すれば、その他のことは自分で続けられます。
老後では、
全部一人でやる。
全部誰かへお願いする。
という二択ではありません。
自分でできることを残すために、一部を支援してもらう。
この考え方が大切です。
鹿沼市では食事と見守りを一緒に支える配食サービスがあります
一人暮らしになったとき、意外に大きな負担になるのが食事です。
スーパーへ行く。
食材を選ぶ。
荷物を持ち帰る。
一人分を調理する。
後片付けをする。
これを毎日続けなければなりません。
その結果、
「一人だから簡単なものでいい」
「今日は食べなくてもいい」
と食生活が乱れてしまうことがあります。
鹿沼市では、一定の条件を満たす65歳以上の一人暮らしや高齢者のみの世帯などを対象として、「食」の自立支援事業を行っています。
原則週2回、昼食を届ける仕組みで、利用者負担は1食400円です。
そして、重要なのが、
食事を手渡しながら安否確認を行う
という点です。
単にお弁当を玄関前へ置いて終わりではありません。
本人と顔を合わせる。
今日も元気か確認する。
異変があれば気付く。
食事と見守りを一つの仕組みで行っています。
買い物が難しくなったときには移動スーパーという選択肢もあります
鹿沼市で生活している方にとって、車は重要な移動手段になっている場合があります。
しかし、高齢になれば、
運転に自信がなくなった。
夜の運転が怖い。
免許返納を考えている。
ということもあるでしょう。
鹿沼市では、買い物が難しい高齢者や店舗から離れた地域に住む方などを支援するため、カスミ移動スーパーを実施しています。
高齢者だけではなく誰でも利用でき、地域の集会所などを巡回します。
また鹿沼市は、この移動スーパーを「買い物支援」だけではなく、定期的に地域を訪れることによる地域の見守りにもつなげています。
なお、2026年7月にはクマの出没などを受け、一部販売場所で安全確保のため販売休止となっている場所もあります。利用する場合は最新の運行状況を確認することが大切です。
こうした状況を見ても、
高齢者の生活支援は一つのサービスだけに依存するのではなく、
宅配。
移動販売。
家族。
地域。
民間の生活支援。
など複数の選択肢を持つことが重要です。
一人暮らしで特に考えておきたい「自宅で倒れたとき」
元気なうちは、
「救急車を呼べば大丈夫」
と思うかもしれません。
しかし、一人暮らしの場合、自分で119番通報できない状態になる可能性もあります。
鹿沼市では、65歳以上の一人暮らしや高齢者のみの世帯で、病気などによって日常生活に不安がある方を対象に緊急通報システムを設置しています。
急病や災害などの緊急時に連絡できる機器を設置し、緊急時対応だけではなく、月1回、受信センターから安否確認の電話も行われます。
ここで非常に重要なのが、
この制度を利用するときには、協力員が2人以上必要だという点です。
協力員は、受信センターから連絡を受けた場合に本人の自宅へ行って安否確認をする人で、30分以内に駆けつけられることが求められています。
さらに、緊急連絡先となる親族なども決めておく必要があります。
この制度は、老後準備の大切なポイントを教えてくれます。
機械や制度だけではなく、
「実際に動いてくれる人」が必要になる場面がある
ということです。
家族がいることと、「30分で駆けつけられる人がいること」は違います
例えば、鹿沼市で80代の母親が一人暮らしをしているとします。
息子は東京都内。
娘は宇都宮市。
親子関係は良好。
毎週電話もしています。
それでも、母親に何かあったとき、
30分以内に自宅へ駆けつけることは難しいでしょう。
兄弟姉妹が鹿沼市内にいても、その兄弟姉妹自身が70代や80代になっていることもあります。
だから、
「子どもがいるから大丈夫」
だけではなく、
近くで動ける人は誰か。
緊急時は誰へ連絡するのか。
病院へ誰が行くのか。
家族には何をお願いするのか。
家族以外へお願いした方がよいことは何か。
まで整理しておく必要があります。
家族がいることと、いつでも対応できる家族がいることは別です。
救急時に必要な情報を「みまもりくん」にまとめておく
救急車が来ても、本人が自分の病気について説明できるとは限りません。
持病。
服薬。
かかりつけ医。
緊急連絡先。
こうした情報がすぐ分からない場合があります。
鹿沼市では、高齢者や障がい者の一人暮らし世帯などを対象に、**救急医療情報キット「みまもりくん」**を給付しています。
必要な医療情報を記載して専用容器へ入れ、自宅の冷蔵庫に保管します。
救急時には、救急隊員が緊急連絡先やかかりつけ医などを確認できるようにする仕組みです。
大切なのは、一度書いたら終わりにしないことです。
薬が変わった。
病院が変わった。
緊急連絡先が変わった。
という場合には、情報も更新する必要があります。
これはすぐに始められる終活の一つです。
入院した後には「身元保証」という別の問題が出てくる場合があります
救急搬送された。
病院へ着いた。
治療を受ける。
そこから先には、また別の問題があります。
病院への入院や高齢者施設への入所時には、身元保証人、身元引受人、緊急連絡先などについて確認される場合があります。
病院・施設によって名称や求める内容は異なります。
普段は意識しないため、その段階で初めて、
「誰にお願いすればいいのだろう」
と困る方がいます。
身元保証について考える必要があるのは、
身寄りがまったくない方だけではありません。
子どもはいるけれど東京や県外に住んでいる。
親族が高齢。
兄弟姉妹と疎遠。
家族に仕事や子育てがある。
子どもへ負担を集中させたくない。
という場合にも関係します。
だからこそ、
まだ元気なうちに、入院や施設入所時には誰へ何を頼むのかを考えておくこと
が大切です。
地域包括支援センターは相談先ですが、身元保証人そのものではありません
鹿沼市の地域包括支援センターでは、
介護。
生活。
医療。
福祉。
認知症。
成年後見制度。
など高齢者の幅広い相談に対応しています。
非常に重要な相談窓口です。
ただし、
地域包括支援センターの通常業務として、病院への入院時や高齢者施設への入所時に必要となる身元保証人そのものを引き受けるものではありません。
ここは役割を分けて考える必要があります。
地域包括支援センターには、
相談。
制度案内。
関係機関との調整。
という役割があります。
介護保険には介護の役割。
成年後見制度には財産管理や契約などの法律的支援。
民間の身元保証には別の役割があります。
老後では、
一つの制度ですべての問題を解決しようとしないこと
が大切です。
2026年4月から鹿沼市で新しい認知症見守り支援が始まりました
鹿沼市で2026年に大きく変わった認知症支援の一つが、
認知症高齢者等みまもりシール交付事業
です。
2026年4月から開始されました。
認知症などによって行方が分からなくなるおそれのある方の衣服や持ち物へ、二次元コード付きのシールを貼ります。
もし本人が行方不明になり、発見者が二次元コードをスマートフォンで読み取ると、家族へメールが自動送信されます。
さらに、発見者と家族は、お互いの住所や電話番号などの個人情報を直接明かすことなく、どこシル伝言板を使ってやり取りできます。
これは、
「認知症になったら外へ出さない」
ための仕組みではありません。
本人ができるだけ今まで通り生活しながら、
万が一のときに地域で早く見つけられるようにする仕組み
です。
認知症になったら「何もできなくなる」わけではありません
認知症という言葉を聞くと、
一人で外出できない。
何も判断できない。
すぐ老人ホームへ入る。
といったイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、認知症の状態や進行は人によって異なります。
買い物ができる。
散歩を楽しめる。
人と会話できる。
趣味を続けられる。
地域活動へ参加できる。
という方もいます。
鹿沼市では、認知症の方と家族を地域で支えるため、認知症地域支援推進員を配置しています。
また、認知症についての理解を深め、認知症になっても住み慣れた地域で暮らせるよう、認知症ケアパスも用意しています。
大切なのは、
「認知症になったら生活をやめる」
のではなく、
できることを続けながら、難しくなったところを支えること
です。
認知症について、家族だけで悩み続けない
認知症本人だけではなく、家族が疲れてしまうことがあります。
同じ質問を何度も受ける。
薬を飲んだか確認する。
財布を探す。
外出を心配する。
お金の管理を確認する。
毎日のことになると、家族の負担は大きくなります。
鹿沼市では、認知症の方や家族が集まり、語り合える場も設けています。
市の認知症総合支援では、
認知症の人を抱える家族の会。
認知症カフェなどの集いの場。
などを案内しています。
市も、
悩みや不安を一人で抱え込まないことが大切
としています。
認知症への備えは、
本人を支えることだけではありません。
家族が無理をしすぎない仕組みをつくることも重要です。
認知症への備えで忘れてはいけない「財産と契約」
認知症について考えるとき、
介護。
見守り。
老人ホーム。
ばかりに目が向きがちです。
しかし、もう一つ大きな問題があります。
財産管理と契約です。
銀行預金を管理する。
介護サービスを契約する。
高齢者施設へ入所する。
不動産について手続きをする。
本人の判断能力が十分ではなくなると、こうした法律行為を本人だけで行うことが難しくなる場合があります。
そのような場合に検討する制度の一つが、
成年後見制度
です。
鹿沼市には成年後見センターがあります
鹿沼市では2020年度から、高齢福祉課内に鹿沼市成年後見センターを設置しています。
法律。
福祉。
医療。
などの関係機関と連携し、成年後見制度の利用を支援しています。
主な役割は、
制度の広報・啓発。
成年後見制度についての相談。
後見人への支援。
関係機関との連携。
などです。
2026年度も、司法書士による成年後見制度相談会が開催されています。
成年後見制度は、認知症などによって判断能力が不十分になった方について、契約や財産管理で不利益を受けないよう法律的に支援する重要な制度です。
成年後見制度と身元保証は同じものではありません
ここは特に注意が必要です。
成年後見制度を利用すれば、
身元保証も。
毎日の生活支援も。
医療に関するすべての判断も。
亡くなった後のすべての手続きも。
お願いできるわけではありません。
成年後見制度=身元保証ではありません。
成年後見制度は、
判断能力が不十分な方の財産管理や契約などを法律的に支援する制度です。
身元保証には別の役割があります。
買い物や通院などの生活のサポートにも別の役割があります。
また、成年後見人だからといって、本人に代わって自由に手術などの医療同意ができるわけでもありません。
老後の制度を考えるときは、
「この制度で何をお願いできるのか」を分けて確認すること
が大切です。
鹿沼市では「デジタル終活」にも注意を呼び掛けています
終活というと、
葬儀。
お墓。
遺言。
通帳。
不動産。
などを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし今は、
スマートフォン。
ネット銀行。
ネット証券。
SNS。
動画配信サービス。
サブスクリプション。
クラウドサービス。
など、デジタル上の契約も増えています。
鹿沼市は2025年に「デジタル終活」について注意喚起を行っています。
本人が亡くなった後にスマートフォンのロックを解除できない。
毎月支払いが続くサブスクリプションを解約できない。
ネット上の契約そのものを家族が知らない。
といった問題です。
市では、IDやパスワードを適切に管理しながら、万が一の場合に家族が確認できる方法を準備することや、エンディングノートの活用も勧めています。
これは現代の終活で非常に重要です。
紙の通帳だけ整理して終わりではありません。
スマートフォンの中にも「財産」と「契約」がある
ということを忘れないようにしましょう。
2026年には「おくやみハンドブック」と手続きナビも始まっています
鹿沼市では2026年5月から、おくやみハンドブックとおくやみ手続きナビを案内しています。
おくやみハンドブックは、死亡届を提出した後に必要になる手続きをまとめた冊子です。
市役所で必要になる手続きだけではなく、その他の関連手続きも紹介しています。
さらに市は、この冊子を、
万が一の際に家族が困らないための「終活」にも活用できる
と案内しています。
また、おくやみ手続きナビでは、スマートフォンやパソコンから質問に答えていくことで、自分に必要な死亡後の手続きを確認できます。
ここから分かることがあります。
人が亡くなった後には、
想像以上に多くの手続きが残る
ということです。
「子どもに迷惑をかけたくない」なら、何も言わないより情報を残しておく
高齢者本人からよく聞くのが、
「子どもには迷惑をかけたくない」
という言葉です。
そのため、
「自分のことは最後まで自分で何とかする」
と考える方もいます。
しかし、
何も伝えない。
何も整理しない。
何か起きたら子どもに任せる。
という状態は、逆に家族の負担を大きくする場合があります。
例えば突然入院したら、
かかりつけ医はどこか。
何の薬を飲んでいるのか。
通帳や保険証券はどこにあるのか。
スマートフォンの契約はどうなっているのか。
自宅へ戻りたいのか。
施設への入所も考えているのか。
誰へ連絡してほしいのか。
家族が一つずつ調べなければなりません。
だからこそ、
家族へ迷惑をかけたくない方ほど、元気なうちに情報と希望を整理しておくこと
が大切です。
夫婦二人暮らしでも「どちらか一人になった後」を考える
現在は夫婦二人だから、
「一人暮らしの問題はまだ先」
と思う方もいるでしょう。
しかし家庭の中では、自然に役割が分かれています。
夫が車を運転する。
妻が食事を作る。
夫がお金を管理する。
妻が病院や薬を把握する。
という家庭もあります。
どちらかが突然入院したり亡くなったりすれば、残された一人が今まで相手に任せていたことまで行う必要があります。
だから、
銀行口座。
保険。
不動産。
通院先。
薬。
重要書類。
スマートフォンやネット契約。
緊急連絡先。
を夫婦で共有しておくことも終活です。
「元気だからまだ早い」ではなく、「元気だから自分で選べる」
老後準備について、
「今から考えるのは早すぎる」
と思う方もいるでしょう。
しかし、
元気な今だからこそ、
制度について調べる。
説明を聞く。
支援内容を比較する。
契約書を読む。
家族と相談する。
必要なものだけ選ぶ。
不要なものは断る。
ということができます。
突然入院してから。
老人ホームへの入所期限が迫ってから。
認知症が進んでから。
そこから一から準備するのは大変です。
だからこそ、
「まだ元気だから何もしない」のではなく、「元気だから自分で将来を選べる」
と考えることができます。
自分が亡くなった後は、本人では手続きできません
終活では、
葬儀。
火葬。
お墓。
遺言。
まで考える方も多いでしょう。
しかし、亡くなった後には、
病院や施設からの荷物の引き取り。
葬儀や火葬。
納骨。
自宅の片付け。
賃貸住宅の解約。
電気・ガスなどの契約整理。
携帯電話の解約。
インターネットサービスの解約。
関係者への連絡。
など多くの事務があります。
本人は亡くなっているため、自分ではできません。
通常は家族や親族が行います。
しかし、
子どもがいない。
家族が遠方。
親族と疎遠。
兄弟姉妹も高齢。
家族に負担を残したくない。
という場合には、
「自分が亡くなった後、誰が動くのか」
まで考えておく必要があります。
死後事務委任契約という備え方
自分が亡くなった後の一定の事務について、生前に依頼する相手と内容を決めて契約しておく方法の一つが、
死後事務委任契約
です。
例えば、
葬儀。
火葬。
納骨。
住居の整理。
各種契約の解約。
関係者への連絡。
などについて、契約内容に応じて準備できます。
ただし、
遺言。
成年後見制度。
身元保証。
死後事務委任契約。
は同じものではありません。
それぞれ役割が違います。
一つだけ準備すれば全部安心というわけではありません。
何を誰へお願いしたいのかを分けて整理すること
が重要です。
終身サポートは「今から全部をお願いすること」ではありません
終身サポートと聞くと、
老後の生活をすべて誰かへ任せるサービス
という印象を持つ方もいるでしょう。
しかし、必要な支援は人生の段階によって変わります。
今は何も必要ない。
数年後、草むしりや買い物、通院など一部の生活のサポートが必要になる。
突然入院して、身元保証について考える。
その後、高齢者施設へ入所する。
判断能力が低下したら成年後見制度などを検討する。
亡くなった後には死後事務委任契約で準備していた内容をお願いする。
このように段階があります。
大切なのは、
今すぐ全部を利用することではありません。
必要になったときに相談できる人と、使える選択肢を持っておくこと
です。
鹿沼市には公的支援があります。だからこそ「それでも足りないところ」を考える
鹿沼市には現在、
地域包括支援センター。
「食」の自立支援事業。
高齢者くらしのお手伝い事業。
緊急通報システム。
救急医療情報キット「みまもりくん」。
移動スーパー。
認知症地域支援推進員。
認知症ケアパス。
2026年4月に始まった認知症高齢者等みまもりシール。
鹿沼市成年後見センター。
デジタル終活の啓発。
2026年5月開始のおくやみハンドブック・手続きナビ。
など、高齢者本人や家族を支えるさまざまな仕組みがあります。
まず、公的制度で利用できるものを確認する。
介護は介護保険。
生活全般の相談は地域包括支援センター。
食事は配食サービス。
日常生活の一部は高齢者くらしのお手伝い事業。
緊急時には緊急通報システム。
認知症には地域の支援。
財産管理などで成年後見制度が必要なら成年後見センター。
家族が無理なくできることは家族。
そのうえで、
公的制度だけでは対応しにくいこと。
家族へ継続してお願いしにくいこと。
日常生活の細かな支援。
入院や高齢者施設への入所時の身元保証。
亡くなった後の手続き。
について、必要に応じて民間支援を組み合わせます。
行政と民間は、どちらか一方を選ぶものではありません。
利用できる制度を使ったうえで、足りないところを補う。
それが本人にも家族にも無理の少ない方法です。
鹿沼市で「今は一人でできる。でも将来は少し心配」と感じている方へ
今は元気。
自分で買い物へ行ける。
運転もできる。
病院にも行ける。
日常生活にも困っていない。
それでも、
「一人暮らしになったらどうしよう」
「夫婦のどちらかが先に倒れたら心配」
「子どもはいるけれど遠方に住んでいる」
「近くで動いてくれる親族がいない」
「入院や施設入所時の身元保証について知りたい」
「認知症になる前に財産や契約を整理しておきたい」
「自分が亡くなった後まで家族へ負担を残したくない」
と感じたら、今から準備を始めることができます。
一般社団法人 とちぎよりそいサポート協会では、鹿沼市にお住まいの高齢者本人やそのご家族から、老後やこれからの生活について契約金0円から相談を受け付けています。
相談したからといって、
すぐにすべてのサービスを利用する必要はありません。
まず、
鹿沼市で利用できる公的制度は何か。
今、自分でできていることは何か。
家族へ無理なくお願いできることは何か。
近くで緊急時に動ける人はいるのか。
反対に、家族へ継続してお願いしにくいことは何か。
将来どのような生活のサポートが必要になる可能性があるのか。
入院や高齢者施設への入所時の身元保証を誰へお願いするのか。
自分にはどのような終身サポートが必要なのか。
亡くなった後まで備えるなら、死後事務委任契約で何をお願いしたいのか。
一つずつ整理するところから始められます。
老後の安心とは、
最後まで一人で何でもできることではありません。
また、
子どもへすべてをお願いすることでもありません。
自分でできることはできるだけ続け、難しくなった部分には頼れる人・制度・仕組みを用意しておくこと。
それが、住み慣れた鹿沼市で自分らしい生活を長く続けるための安心につながります。
鹿沼市でこれからも暮らしたい方。
一人暮らしの将来が気になっている方。
高齢のご夫婦だけで生活している方。
鹿沼市で暮らしている親を遠方から支えているご家族。
家族はいるけれど、老後のすべてを家族だけに任せたくない方。
身元保証・生活のサポート・終身サポート・死後事務委任契約について、
「今は必要ないかもしれない。でも、自分の場合は何を準備しておけばいいのだろう」
と感じたときは、一般社団法人 とちぎよりそいサポート協会へご相談ください。
契約金0円からの相談を、「できなくなってから誰かを探す老後」ではなく、「自分で選べる今のうちに、必要な支援を整理しておく老後」へ変えるきっかけとしてご活用ください。